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渋谷で働く学生複業研究家のブログ

「夢は諦めるべきものであり、だからこそ叶うものである」クランボルツに学ぶ 夢の諦め方

「夢は諦めるべきものであり、だからこそ叶うものである」

この言葉に違和感を覚える方もいらっしゃるでしょう。

しかし、今回紹介する著作「クランボルツに学ぶ夢のあきらめ方」は、そんな一見すると矛盾しているようにも思えるキャリア論を説明した興味深い本となっています。

生き方や働き方が多様化していく、これからの時代を生きる我々にこそピッタリの内容です。

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(「クランボルツに学ぶ夢のあきらめ方」p4 引用)


「クランボルツに学ぶ 夢のあきらめ方」 (海老原嗣生)

海老原 嗣生 講談社 2017-04-26
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by ヨメレバ

著者が一番言いたかったこと

「夢は変わる」

人生の中で夢や目標はどんどん変わっていくものです。
ただし変わったからといって、それまでが無駄になるわけではなく、それぞれが積み重なっていきます。

だからこそ、夢が変わるのはいいことなんです。

「夢とは人生折々の旬のようなもの」と作者の海老原先生は言います。

それぞれの花が咲くと、豊かな人生が送れる。
そして、夢は通り過ぎても人生の資産となっていく。

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人生とは「いろいろな年齢の自分」という他人の積み重ねでもあり、自分の人生には、小学生の時の自分も、30歳の時の自分も、60歳の時の自分もいる。

20歳の今の自分が「自分の人生はこうあるべき」と決めてしまうことは、その他の年齢の自分の人生の支配者になってしまうのと同じことです。

Ex) 大学生の時の夢
「俺は絶対ベンチャーの社長になる」
「将来はグローバルに羽ばたきたい!」

若いうちからこのように決めつけてしまうと、 40・50歳の自分から「もっといろいろあったのに」と文句を言われてしまうかもしれません。

自分の知らない夢が、そこかしこにあります。
今の自分はほんの一部の夢しか知りません。

若いときに、むやみに夢を一つに決めることはない。
夢が変わってもいいのです。

一番心に響いたこと

「夢は偶然の出会いから生まれている」

ほとんどの人の夢は、偶然のきっかけから始まります。
そして、そのきっかけは周囲の人たちがもたらすものです。

ジョン・D・クランボルツ教授の「計画的偶発性理論」はこれがテーマの理論です。

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キャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される。
偶然周りにいた人たちが、人生折々で自分に花を咲かせるための「種」となる。
だからこそ、出会いを増やしていかなくては、人生に旬はできない。
出会い→影響→発見→変化という流れを生むために、偶然を計画的に増やしていく。

夢の種が手に入る5つの条件

・好奇心(curiosity):興味関心を持つこと
→ 出会いを生むための新しいことへの興味や関心

・持続性(persistence):飽きずに続けること
→ 一つの種を拾ったら、それに向かって納得いくまでやってみる力

・柔軟性(flexibility):他人の意見も聞くこと
→ 少し上手くなっただけで驕ってしまい、人の話を聞かなくなってはならない
柔らかく、他人の意見や新たな視点を受け入れ続けていくこと

・楽観性(optimism):くよくよしすぎないこと
→ 上手くいかないときに、不安を受け流す力

・冒険心(risk taking):失敗を恐れないこと
→ 新たな機会を仕入れたときに、それに向かって一歩踏み出す心

計画的偶発性理論の流れ

1 好奇心(面白い)
2 冒険心(やってみよう)
3 楽観性(大丈夫)
4 持続性(納得いくまで)
5 柔軟性(テングにならない)

この5条件の流れを守って実行していれば、いつでも新しい自分が見つかり、自分が磨かれてまたもう一つの花が咲いて新しい旬ができるのです。

夢の代謝サイクル

Before
「いつまでも諦めきれず、踏み出せずにいる」状態
 ↓
① 踏み出すこと (冒険心、好奇心、楽観性)
② 一から始めること (柔軟性)
③ 続けること (持続性)
 ↓
After
「成功した」or「ダメでも次の夢へ向かえる」状態

やっかいなことに、夢はチャレンジしなければ葬ることはできません。

生煮えのまま夢を消化しきれずにいると
「アイツより高校時代はすごかったのに」
「養成所では俺の方がおもしろかったのに」と自分を燻らせて、くだを巻いてしまうのです。

諦めきれずに先に進めない状態から抜け出すためにも、しっかりと夢を代謝して消化することが必要です。

ビートたけしさんはこんなことを言っています。
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「ただ生きることが一番大切であって、負け続けることも大切だと思う」
(『高校野球100年の真実』より)

タモリさんはこんな風に言っています。
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「いろいろ私は諦めて生きてきましたよ。だが、諦めてもそこで終了ではない。『自分がいかにくだらない人間か』ということを思い知ることで、スーッと楽にもなる。」
( 戸部田 誠『タモリ学』より)

自分を伸ばすためにやると決めたこと

「偶然の出会いを計画的に生み出していく」

周囲の人達がもたらしてくれた偶然のきっかけによって、今の自分があるとつくづく感じます。
何か一つでも要素が欠けていたら、今の自分はいません。
とても良い出会いに恵まれたと感じます。
だからこそ、今後も出会いを大切にしていきたいと思います。

この良質な「出会い」や「運」というものは、冒険して持続して、柔軟に好奇心を維持し続けなければ、巡ってきません。
そのことを忘れないためにも、常に謙虚な姿勢でい続けたいです。